
ストレス脳(新潮新書) (『スマホ脳』シリーズ)
アンデシュ・ハンセン and 久山葉子
新潮社 / 2022-07-19
この本について
最近、理由のわからない不安や、気分の上下に振り回されることが増えた気がします。休んでも回復しないし、考えすぎなのか、それとも弱っているだけなのか…と自分でも判断がつかないまま日々をこなしてしまう。僕もずっとそうでした。 『ストレス脳』を読んで少し視点が変わったのは、「脳が世界を暗く感じさせるのは欠陥ではなく、生き延びるための仕様だ」という話でした。あのモヤモヤも、不安も、脳が勝手に働いているだけだと思えると、責める対象が自分じゃなくなるんですよね。そして意外だったのは、週に2時間くらいの運動が海馬や前頭葉を強化し、ストレスのブレーキになるという具体的な研究結果。頑張って生き方を変える前に、体を少し動かすだけで土台が整っていく感覚はかなり現実的でした。 さらに、記憶が「正確さ」より「生き延びるための編集」を優先して変化していくという話も、自分の過去の受け取り方に変な説得力をくれました。嫌な記憶を思い出すのも、脳がこちらを守ろうとしているだけなんだと知ると、必要以上に振り回されなくなります。 自分の感情や不安の正体を、もう少し冷静に理解したい人に向いています。迷いながらでも前に進みたい時、無理なく手を伸ばせる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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