
できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬 (朝日文庫)
池谷 裕二
株式会社朝日新聞出版 / 2021-03-05
この本について
最近、自分でもよくわからないイライラに振り回されたり、集中力が突然落ちて「なんでこんなに自分は弱いんだ…」と落ち込むことがあるんですよね。気持ちの問題だと思い込みがちですが、実はもっと身体の基本的なところでつまずいていただけ、なんてことも多いようです。僕もこの本を読んで、思っていた以上に脳は単純で、でも同時に扱いが難しいんだなと感じました。 たとえば、水分が少し足りないだけで頭痛や気分の落ち込みにつながるとか、ひとつ我慢しているだけで別の我慢ができなくなるとか。自分の機嫌が読めない日ほど、実は「別の何か」で消耗している、という指摘はかなり衝撃でした。血糖や水分のような基本が整っていないと、自制心や判断力がガタッと落ちるという話は、仕事でも家でも思い当たることが多いです。 一方で、興味があるときは周辺のどうでもいい情報まで記憶されるという説明は、勉強や仕事の段取りを見直すきっかけになりました。雑談が授業の理解を助けていた、というのも「なるほど」と腑に落ちます。失敗をどう捉えれば次に活かせるのか、脳の仕組みをベースに語ってくれるので、精神論に頼らずに行動のほうを少しずつ変えていける感じがあります。 感情や集中が不安定で「自分は意思が弱いのかも」と悩んでいる人ほど、この本は静かに効きます。脳のクセを知るだけで、自分を責める回数がちょっと減るはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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