
脳はすこぶる快楽主義 パテカトルの万脳薬
池谷 裕二
株式会社朝日新聞出版 / 2020-10-07
この本について
人と関わる時、つい相手の行動の裏を考えすぎたり、自分の判断に自信が持てなかったりしませんか。頭では割り切れないのに、感情や直感が先に動いてしまうあの感じ。自分でも説明できないクセが多すぎて、「なんでこうなるんだろ…」と小さく落ち込むことが僕はよくあります。 この本は、そんな日常のモヤモヤを「脳の仕組み」という角度からそっと整えてくれます。たとえば、ユーモアが実は優位性の確認だったり、美人を見ると報酬系が動くのにブサイクには罰の脳活動が出るなど、あえて言語化したくなかった本音の部分まで、淡々と説明してくれるんです。また、知能や創造性が「察して対処する力」だとわかると、失敗ばかりの自分の歴史にも小さな意味が出てくる。迷路実験のように初期の“ムダ”が学習を左右する話は、仕事の覚えが遅い時の慰めにもなりました。 読んでいて思うのは、脳って意外と単純で、僕らの挙動の多くが「快か不快か」に左右されていること。その仕組みが腑に落ちると、自分の行動に余計な罪悪感を乗せずにすむ場面が増えます。誰かを理解する時の距離感も少し変わります。 自分のクセや感情の動きを、無理なく説明できる言葉がほしい人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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