
「頭がいい」とはどういうことか ――脳科学から考える (ちくま新書)
毛内拡
筑摩書房 / 20240410
この本について
仕事でも人生でも、頭でわかっているのに最後の一歩が踏み出せない時ってあります。考えすぎて動けなくなったり、逆に勢いだけで決めて後からモヤっとしたり。自分でも自分の脳のクセがつかめず、判断のブレに疲れることがあるんですよね。 この本は「頭がいいとは何か」を脳の仕組みから丁寧にほぐしてくれるのですが、難しい話をしたいわけではなくて、日々の小さな迷いの理由をそっと照らしてくれる感じです。たとえば、最後にエイヤと決めるのは情動の役目だと知ると、理性だけで正解にたどり着けない自分を責めなくてよくなるし、記憶が思い出すたびに書き換わるという話を聞くと、「あの時の判断」を必要以上に神聖視しなくて済みます。さらに、脳は常に省エネしたがるという前提を知っておくと、新しいことに挑むときのあの重さにも説明がつき、ちょっとだけ自分に優しくなれます。 読みながら、自分の判断や感情の揺れが「弱さ」ではなく仕組みだと受け止められるようになりました。特別な訓練をしなくても、ただ脳の成り立ちを知るだけで、行動のハードルが下がる瞬間がいくつか訪れます。 自分の「考え方の癖」を放置したまま頑張ってきた人に、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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