
あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書
西 剛志
SBクリエイティブ / 2023-01-30
この本について
日々、人との会話で「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、仕事の判断で「後になってみると全体が見えてなかったな…」と落ち込むことがよくあります。自分では冷静なつもりでも、あとから振り返ると先入観で決めつけていたり、その場の空気に流されていたりして、思っていたよりも“脳のクセ”に振り回されていることに気づきます。 この本が面白いのは、そうしたズレを「意志の弱さ」ではなく、脳の仕組みとして淡々と教えてくれるところです。たとえば、相手に伝わらないのは話し方が下手だからではなく、理由づけが欠けているだけかもしれないこと。人の評価が極端にブレるのは、最初の刺激や文脈の影響を思っている以上に受けているからだということ。そして、自分の中で固まってしまった思い込みも、自問自答を一つ挟むだけでほぐれることがあるという視点は、そのまま明日から使えます。 読み進めると、「自分が見ている世界は思ったより狭いかもしれない」という気づきがじわじわ来るのですが、不思議と落ち込む感じはありません。むしろ、自分の反応や他人の行動の理由が少し読み解けるようになって、日常のノイズが減っていく感覚に近いです。 自分の判断に自信が持てない人よりも、「むしろ自分はちゃんと見えているはず」と思っている人ほど刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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