
進化しすぎた脳 (ブルーバックス)
池谷裕二
講談社 / 2007-01-19
この本について
最近、物事を「わかったつもり」で流してしまっている感覚がありませんか。仕事でも日常でも、判断の根拠が揺れるというか、自分の理解の土台がどこまで信用できるのか不安になる瞬間があると思います。僕も同じで、そんな時に脳のしくみを一度ちゃんと知っておきたいと思って読んだのがこの本でした。 面白かったのは、脳ってこんなにも“場所ごとに役割が違う”のかという発見が、理解の曖昧さをほぐしてくれたことです。動いている物だけが見えなくなるケースや、ものは見えているのに何であるかがわからないケースなど、極端な例を通して、普段当たり前にしている認識がどれだけ複雑な処理の上に成り立っているのか実感できます。自分の「見えている」「判断している」という感覚も、意外と脳の一部の都合にすぎないんだなと腹落ちしました。 さらに、脳が大きければ賢いわけではないという話も、妙に救われるところがあります。量や見た目ではなく、どこにどう専門化しているかが本質だという視点は、人の能力を見る時の目線にもつながるんですよね。「自分はここが弱いからダメだ」ではなく、「脳ってそもそも凸凹にできてるんだし」と少し肩の力が抜けます。 自分の思考のクセや限界を、感覚ではなく構造として捉え直したい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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