
夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
池谷裕二
講談社 / 2024-03-28
この本について
最近、目の前の選択肢にどう向き合えばいいのか悩むことが多いです。目的を決めても状況が変われば揺らぐし、かといって消去法で決めても「そもそも見えていない選択肢」の存在が気になる。頭を整理したいのに、脳みそそのもののクセに振り回されている感じがあるんですよね。 池谷裕二さんの『夢を叶えるために脳はある』は、そんなモヤモヤに対して「脳ってそもそもこういう構造なんだよ」という前提を静かに示してくれます。睡眠こそが基本で覚醒が例外的な状態だという話や、秩序が自然に生まれる仕組み、平等なルールでも偏りが生まれる理由など、日常の判断で感じていた違和感が「そういう仕組みなら仕方ない」と腑に落ちる場面が多いです。さらに、好奇心こそが変化の激しい社会での適応力の源だという視点は、将来の選択を考えるときの圧を少し軽くしてくれました。 メモという外部環境を使うことで思考が拡張されるという話も、実際の行動に落とし込みやすくて助かります。「考えがまとまらない」のは自分の能力不足ではなく、脳の構造上、紙に出さないと限界が来るだけなんだと分かるだけで、肩の力が抜けました。 自分の迷いの正体を、精神論ではなく仕組みから理解したい人に刺さる本です。
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