
論点を研ぐ 戦略コンサルタントが明かす「問題解決」の実際
則武 譲二
日経BP / 2024-01-09
この本について
仕事でうまく噛み合わないときって、原因がどこにあるのか自分でもよく分からなくなることがあります。論点をまとめたつもりでも、あとから「そもそも前提がズレてた」と気づいてやり直し…みたいなこと、僕も何度もやりました。考え直すほど霧が濃くなる感じがあって、正直しんどいんですよね。 『論点を研ぐ』が面白いのは、いきなり解決策を作るんじゃなくて、「まず相手の思考を追体験する」ところから始まる点です。知りすぎず、でも見落としもせず、最低限の材料で相手のロジックを再現する。その上で、前提に揺さぶりをかけるための問いを、小さく積み上げていく。僕はここが刺さりました。ゼロからやり直すんじゃなくて、一度コアに引き返す感じが、実務のリズムにすごく合っているんです。 もう一つ役に立ったのは、論点を研ぎ直すサイクルが現実的なサイズで分解されているところでした。「本当にそうか?」と問い直すだけで、思い込みで固まっていた部分がちょっと動く瞬間がある。そこから新しい前提が立ち上がり、必要なら問いそのものも変えていく。この“微調整の連続”が、結果的に大きなズレを防いでくれる感覚があります。 行き詰まりの原因が“思考の取りこぼし”にある気がする人に、とくに刺さる本だと思います。僕もまだ迷うことだらけですが、問いの立て方を整えるだけで、仕事の見え方が少し軽くなりました。
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