
サッカーはデータが10割
イアン・グラハム, 樋口武志, and 木崎伸也
飛鳥新社 / 2025-03-25
この本について
試合を見ていて、「なんとなく良い試合だった気はするけど、実際どこが良かったんだろう…」とか、「評価されていない選手の価値って、どうやって見抜けるんだろう」とモヤモヤすることがよくあります。仕事でも同じで、成果の裏にある要因をうまく言語化できないと、判断が感覚頼りになってしまうんですよね。 この本が面白いのは、サッカーの“運が絡む混沌”を、データでどこまで解像できるかを徹底的に追いかけているところです。ゴール期待値をさらに遡ってプレー単位で価値を測る発想や、「1ポンドあたりの成果」というマネーボール的な視点は、日々の判断にそのまま持ち込める感覚がありました。特に、短期の好結果に振り回されず、長期のエビデンスで補正する考え方は、仕事の評価にもそのまま当てはまると感じました。 また、データだけで全てが決まらない現実――文化や相性が戦略を打ち負かすという痛感も描かれていて、だからこそ「数字が示すもの」と「現場で起きていること」を行き来する姿勢が大事なんだと腹落ちします。評価されにくい貢献をどう見つけるかに興味がある人には特に刺さるはずです。 感覚と数字の間で迷うことが多い人ほど、静かに効く一冊だと思います。
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