
経営を見る眼
伊丹 敬之
東洋経済新報社 / 2025-08-27
この本について
仕事の意思決定をしていると、「自分の見えている範囲だけで判断してる気がするな…」とか、「組織ってなんでこんなに動かしにくいんだろう…」みたいな小さなモヤモヤが積み重なることがあります。戦略とか経営とか大きい言葉を使う割に、現場で何を見ればいいのかよく分からないまま動いてしまうあの感じです。 『経営を見る眼』は、その曖昧な霧を少しだけ晴らしてくれます。たとえば、差別化だけを追ってシステムをつくると学習の視点が抜け落ちてしまうこと。あるいは、組織が動くためには「場」という容れものが必要で、情報や感情が自然に行き交う構造そのものを設計しないと、どれだけ掛け声をかけても拡散してしまうこと。そして、結局のところ企業の強さは、設備よりも技術や信頼といった見えにくい資産の蓄積で決まること。どれも当たり前に聞こえるけれど、日々の仕事を振り返るとスッと腹に落ちます。 経営の話といっても上層のための本ではなく、「自分の押しているボタンが小さすぎる気がする」と感じる人の視野を少し広げてくれる本です。チームをどう動かすか迷っている人や、現場と戦略のあいだで立ち止まりがちな人に、静かに効いてきます。
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