
哲学入門 (ちくま新書)
戸田山和久
ゴマブックス株式会社 / 2016-12-29
この本について
日々考えているつもりでも、「そもそも“意味”って何なんだろう?」とか「AIに理解があるのかと言われてもよくわからない」といったところで足が止まることが多いんですよね。自分もそうで、モヤモヤの正体が“概念の土台”そのものにあると気づくまでに時間がかかりました。 戸田山さんの『哲学入門』は、この土台を科学寄りの視点で作り直してくれます。自然界の中で情報がどう生まれ、どう「意味らしきもの」に育っていくのかを、動物の行動や進化を使って説明してくれるので、抽象論だけで終わりません。たとえば、ネコもアメンボも人間も、解釈者がいなくても自力で“意味することに成功している”という出発点は、考え方を大きく揺らしますし、「目的」「機能」「表象」がどのように分岐して進化してきたのかを追う過程は、AIや知能の話にもそのままつながります。 読みながら、自分がこれまで当たり前だと思っていた「理解しているつもり」という感覚がどこから来ているのか、少しずつ輪郭が出てくるのがありがたいところです。AI論争にモヤモヤしている人、意味や意識の問題で足踏みしている人には特に刺さると思います。
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