
あなたの脳のはなし 神経科学者が解き明かす意識の謎 (早川書房)
デイヴィッド イーグルマン and 大田 直子
早川書房 / 2017-09-15
この本について
最近、人の言動を深読みしすぎたり、逆に自分の判断に自信がもてなかったりして、「なんでこんなにブレるんだろう」と思うことが増えました。もっと意志が強ければとか、もっと落ち着ければとか、自分の性格の問題にしてしまいがちですが、この本を読むと、そもそも脳のつくりがそういう揺れを前提にしているとわかって、少し肩の力が抜けました。 特に効いたのは、脳は状況によってまったく違う動きをし、同じ自分でも別人のような判断を下すという話です。恐怖で扁桃体が主導権を取ったとき、友人がそばにいるだけで線条体が動きやすくなる一〇代の脳の性質など、「あ、これ今の自分にも起きてるな」と思える例がいくつもありました。また、記憶が事実ではなく“物語”として上書きされていく仕組みも、自分の思い込みに少し距離を置くきっかけになります。老化そのものは止められないけれど、脳の道具箱をどう鍛えるかでスピードを落とせるという話も、現実的で救われます。 自分の感じ方や反応のクセを「性格」だけで説明しきれずに困っている人にはとくに刺さると思います。脳の仕組みを知ることで、無理に変わろうとする前に、まず自分の土台を理解できる一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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