
考える脳 考えるコンピューター〔新版〕 (ハヤカワ文庫NF)
ジェフ ホーキンス, サンドラ ブレイクスリー, and 伊藤 文英
早川書房 / 2023-07-22
この本について
仕事でも日常でも、判断を誤ったり「なんで自分はこう考えてしまうんだろう」とモヤモヤすることってありますよね。自分の思考のクセを意識しているつもりでも、実際にはもっと深いところで脳が勝手に世界を解釈しているんじゃないか…そんな感覚が続いていた頃に、この本を読みました。 面白かったのは、脳が“外の情報を受け取ってから理解している”のではなく、“記憶にもとづく予測を先に立てて、あとから現実とすり合わせている”という視点です。視覚も聴覚も触覚も、入力はほぼ同じ形式で新皮質に運ばれ、そこで共通のアルゴリズムにかけられる。だから部位が違っても「ものの見え方」に一定のパターンが生まれるし、ずれていれば脳が勝手に補完してしまう。自分の思い込みの根っこは、こういう仕組みで生まれているのかもしれないと腑に落ちました。 もう一つ刺さったのは、脳のモデルを理解すると、AIの話が急に具体的に見えてくるところです。人間と機械の違いは“計算速度”ではなく、“どれだけ長いシーケンスを予測できるか”。これは仕事でAIに触れるときの直感にもつながり、技術への距離が少し縮まりました。 「自分の認知の仕組みを、ちょっと現実的に理解したい人」に静かに刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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