
脳のブレーキとアクセルの取扱説明書: 脳科学と行動経済学が導く「上品」な成功戦略
中野信子、真壁昭夫
この本について
最近、「自分の判断って本当に正しいのか」「なんであの人の行動が気になってしまうのか」といった小さなモヤモヤが積み重なることが多くて、頭の中が落ち着かないことがあります。気合いで解決しようとしても、結局いつものパターンに戻ってしまうのは、意思の弱さというより脳の仕組みそのものに理由があるのかもしれません。 この本を読んで腑に落ちたのは、「脳はとにかく楽をしたがる」という当たり前に見える事実が、日常の選択や人間関係に驚くほど影響しているという点でした。左右対称の顔を美しく感じるのも、面倒な相手を外見のちぐはぐさで察してしまうのも、脳の負荷を減らそうとする働きの延長にある。さらに、そこから一歩踏み込んで、自分の成功パターンを疑える“二次レイヤー”の話が出てきます。これが意外と刺さってしまって、変えたいと思っているのに変わらない自分の正体が少し見えた気がしました。 脳のクセを知ったところで劇的に変わるわけではないけれど、「そういう仕組みなら、次はこうしてみよう」と行動を調整しやすくなる。それがこの本のちょうどいいところです。人との距離感がつかみにくい人や、同じ失敗を繰り返してしまう人には特にしっくりくると思います。
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