
意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 (講談社選書メチエ)
阿部修士
講談社 / 2017-01-11
この本について
日々の選択がどうにも雑になったり、気づけば短期的な欲に流されて後悔したり。頭ではわかっているのにコントロールできない感じ、僕もよくあります。頑張ればどうにかなると思いがちですが、実際は“脳の仕組み”がかなり影響していて、意思の弱さだけで片づけられないところが厄介なんですよね。 この本は、そのモヤモヤを「そういうメカニズムなら、自分にも心当たりがある」と腑に落としながら読み進められます。例えば、数字を覚えているだけで理性のリソースが奪われて甘いものを選びやすくなる、といった具体的な研究が紹介されていて、普段の失敗の理由が急に現実味を帯びます。また、恋愛で執着してしまう時に脳内の報酬系がどう働いているのか、時間割引で“今”を過大評価してしまう癖は誰にでもあることなど、感情や判断の揺れを自分の責任だけにしなくていいと思わせてくれる視点が多いです。 とはいえ「脳がこうだから仕方ない」で終わる話ではなく、気をそらす戦略が実際に効く理由や、学習によって自制心は鍛えられるという研究の積み上げも示されます。根性論でも奇跡のメソッドでもなく、現実的な“扱い方”としてのヒントが拾えるのがありがたいところです。 自分の判断の癖を言語化したい人、つい同じ失敗を繰り返してしまう理由をもう少し丁寧に理解したい人には特に刺さると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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