
習慣と脳の科学――どうしても変えられないのはどうしてか
ラッセル・A・ポルドラック, 神谷之康, and 児島修
みすず書房 / 2023-02
この本について
最近、「わかってるのに直せないクセ」とか「やる気の波に振り回されるのは自分の弱さなのか?」みたいなモヤモヤをよく聞きます。正直、僕自身もずっと同じことでつまずいてきました。だからこそ、この本の抜粋を読んだときに、まるで行動の裏側で何が起きているのかを説明してもらったような安心感がありました。 特に大きかったのは、ドーパミンが「好き」ではなく「欲しい」の強さを決めている、という指摘です。自分が怠けているように感じていた場面でも、実は“好み”ではなく“努力する動機づけ”の問題だったのかもしれない、と視点がひっくり返りました。そして、習慣が目標と結びつかず、ただ引き金があるという理由だけで実行されるという説明にも救われました。意思の弱さじゃなく、脳の構造上そうなりやすいだけ。だから環境を変えたり、ルールで意思決定そのものを減らしたほうがうまくいく、という提案がやけに現実的なんです。 古い行動が消えるのではなく“抑え込まれているだけ”という話も、何度も戻ってしまう理由を自然に説明してくれます。落ち込む必要はなくて、むしろ前提を知った上でどう積み重ねるかが大事なんだと気づけました。 自分の行動が「意志」ではなく「脳の仕組み」でどう決まっているかを理解したい人には、かなり刺さると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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