
因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか (文春e-book)
ジューディア・パール, ダナ・マッケンジー, 夏目 大, and 松尾 豊・監修解説
文藝春秋 / 2022-09-12
この本について
仕事でも日常でも、「数字は揃っているのに、結局どう判断すればいいのか…」みたいな場面ってけっこうありますよね。相関はあるけど、それが本当に原因なのかはわからない。このあたりでいつも足が止まってしまう、という感覚は自分もずっと抱えていました。 この本が面白いのは、難しい理論を語る前に「そもそも人はどうやって因果を考えてきたのか」というところから整理してくれるところです。ワクチン論争の話なんてまさにそうで、データだけを眺めていると判断を誤るけれど、「もし打たなかったら?」という反事実の視点を持つと世界の見え方が変わる。自分の仕事でも、数字だけ見て判断していたときに引っかかっていた理由が腑に落ちました。 さらに、因果ダイアグラムの考え方が、意外と日常の意思決定に使えるのが発見でした。変数同士が「意見を聞く」関係でつながっていく、という比喩はかなり実感に近いんですよね。自分の案件で何が何に影響しているのかを図にするだけで、余計な思い込みがだいぶ減りました。データだけでは答えが出ない理由も、この本を読むと静かに理解できます。 データは見ているのに判断が揺れる、そんなモヤモヤを抱えている人には刺さると思います。自分の頭の中で起きていた混線が、少しずつ整っていく感覚がありました。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
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