
その働き方、あと何年できますか? (講談社+α新書)
木暮太一
講談社 / 2022-09-22
この本について
仕事はちゃんとやっているつもりなのに、なぜか満足感が薄いまま一日が終わることってありますよね。成果が出ていないわけでもないのに「これ、何のためにやってるんだっけ」とふと立ち止まってしまう。自分でも説明しにくいこのモヤモヤに、著者は「目的の消滅」という言葉で静かに切り込んできます。 この本は、努力不足とか意識の問題みたいな方向にはいきません。むしろ、僕らが当たり前だと思っている働き方の前提をそっと裏返してくれる感じです。たとえば、給料が「成果への報酬」ではなく「来月も働けるだけの必要経費だ」という事実に触れると、今の働き方を続けるだけでは何も変わらない理由が腑に落ちてきます。また、優等生的に改善ばかり追いかけるほどやりがいが薄れていく構造や、選択肢を持つことがどれほど精神の余白につながるかといった話も、具体的な場面ごとに描かれています。 僕自身、まじめに頑張るほど「穴を掘って埋めているだけでは?」と感じてしまう時期があったのですが、この本はその感覚を否定せず、むしろ「そう感じるのは自然だ」と言ってくれる一冊でした。無難に収まらない視点を取り戻したい人には、特にしっくりくると思います。 「今の働き方をこのまま続けて大丈夫なのか」と静かに不安を抱えている人にほど届いてほしい本です。
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