
システムを作らせる技術 エンジニアではないあなたへ (日本経済新聞出版)
白川克 and 濵本佳史
日経BP 日本経済新聞出版本部 / 2021-07-27
この本について
システム案件に関わると、「結局なにから決めればいいんだろう…」「エンジニアに任せたつもりが、最後に全部ひっくり返る」みたいなモヤモヤにぶつかることが多いと思います。僕も最初は、要件定義とテストの間にこんな深い溝があるなんて知りませんでした。 この本が助かったのは、システムを“作れる人向け”ではなく、“作らせる立場の人間が何を理解し、どこで判断し、誰とどう動くべきか”を現実的に描いてくれているところです。Whyから考えないと関係者を巻き込めない話や、業務とシステムが切り離せないという当たり前だけど見落としがちな視点、一番コストが跳ね上がるのは「最初の判断ミス」だという構造まで、現場で痛感していたことがそのまま言語化されています。丸投げが失敗の元になる理由も、読めば腑に落ちます。 プロジェクトが曖昧な状態から始まることを前提に、「今どこまで具体化すべきか?」を少しずつ見極めていく姿勢もこの本は丁寧に扱っていて、僕自身これを知ってから無駄な衝突が減りました。全部わかる必要はないけれど、判断に必要な情報だけは自分で取りにいく。そんなスタンスを作るのに、ちょうどいい一冊です。 エンジニアではないけれど、ITプロジェクトの“当事者”として迷っている人に刺さると思います。
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