
倭人・倭国伝全釈 東アジアのなかの古代日本 (角川ソフィア文庫)
鳥越 憲三郎
KADOKAWA / 2020-07-16
この本について
古代史を読んでいると、「日本のルーツって結局どこから来たのか」「教科書の線だけではどうにも説明がつかない習俗が多すぎる」と、もやっとしたまま手が止まることがあります。調べようとしても断片的な情報ばかりで、どこからどうつながっているのか見えづらいんですよね。僕もずっとそのあたりで迷っていました。 この本は、そのモヤモヤを一気にほどくというより、「ここまで連続していたのか」という実感を積み重ねさせてくれる一冊でした。抜粋を見ても、文身や断髪、高床式住居、子どもの頭に触れない習俗、花緒の位置まで含めて、長江流域から南方に広がる人びとの文化と日本の古代社会が地続きで語られていきます。越と倭の類音の話や、越人の南方への移動といった細部が、単体ではなくまとまった流れとして描かれるので、断片がようやく「線」になる感覚があります。 そして、この本がありがたいのは、歴史ロマンに寄せすぎず、実際に現地の風習や考古学的知見と照らし合わせながら、無理のない範囲で倭族像を組み立てていく姿勢です。読みながら、「なぜこの習俗が日本に残ったのか」「自分たちが当たり前だと思ってきたものは、本当はどんな背景があったのか」と視点が少しずつ切り替わっていきました。 日本文化の“根っこ”に静かに関心がある人、系統や由来が見えないまま違和感だけ抱えてきた人には、特にしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




