
若手育成の教科書――サイバーエージェント式 人が育つ「抜擢メソッド」
曽山 哲人
ダイヤモンド社 / 2021-11-30
この本について
若手と関わっていると、「自分で考えて動いてほしいのに、こちらが先回りしすぎている気がする」「任せても受け身のままで、どう支援したらいいのか分からない」という場面がけっこうあります。相手のせいにしたいわけじゃないけれど、実際のところ何を変えればいいのか…と足踏みしてしまうんですよね。 この本を読んで一番刺さったのは、「自走しない若手の前に、そもそも“話す場”も“言葉を持つ機会”も足りていない」という指摘でした。意見を求めていない上司、話す機会がないチーム、肯定のない会話。ここを整えないまま主体性を期待していたなと反省しました。また、「責任者宣言」のように、小さくても役割を“自分ごと化”させる仕掛けはすぐ職場で試せて、相手の表情が変わる瞬間が見えるのが面白いところです。さらに、うまくいかなかった時こそ次の学習に進ませる、という一貫した姿勢が、自信を育てる土台になるという視点も腑に落ちました。 結局、若手の成長は特別な才能よりも、日常の会話や役割の渡し方の積み重ねで決まるんだと思います。若手が受け身のまま動かない理由が知りたい人や、任せ方にモヤモヤしている人には、かなり現実的なヒントが拾えるはずです。
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