
パブリック・アフェアーズ戦略
西谷 武夫
東洋経済新報社 / 2011-12-08
この本について
仕事をしていると、どれだけ良い企画を作っても、最後は「ルールに左右されるな…」と感じる場面がありませんか。行政の動きが読めなかったり、相手の温度感がつかめずに手戻りが出たり。僕もずっと「結局どう動けばいいのか」がつかみにくいままやってきました。 この本が面白いのは、派手なテクニックではなく、パブリック・アフェアーズという“地味だけど避けて通れない領域”を、具体的な現場目線で語ってくれるところです。たとえば、政治家や官僚の短い時間をどう“共振”させるかという話は、ふだんの社内外折衝にもそのまま持ち込める感覚があります。さらに、経験を積めば積むほど交渉の落としどころが見えるというくだりは、妙に現実的で安心するんですよね。結局ここは一朝一夕で上手くなる領域ではない、と割り切れる。 もう一つ刺さったのは、ルールづくりに「参加しない者の意見は反映されない」という冷厳な事実です。守りでも攻めでも、情報を集めて、人脈を作り、メディアや専門家を巻き込んでいく。言い換えると、自分の仕事の未来を人任せにしないという姿勢が求められる。本書はその動き方を、等身大で示してくれます。 自社の事業が外部環境に振り回されている気がする人、政策やルールの影響力を実感しつつも何から手をつければいいか迷っている人に、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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