
人を呼ぶ法則 (幻冬舎新書)
堺屋太一
幻冬舎 / 2012-09-28
この本について
最近、「人は何に惹かれるのか」とか「どうしたら選ばれる場所やサービスになるのか」を考える場面が増えました。頑張って整備したり、良いものを作っているつもりでも、人の足が向かなかったり、手に取ってもらえなかったりすると、何か根本を見落としている気がして落ち込みます。自分も仕事で同じように迷うので、この本が示す視点はけっこう刺さりました。 堺屋太一『人を呼ぶ法則』は、流行や観光の話をしているようでいて、実は「人が決めるときのコスト」や「満足がどこで生まれるか」という、人間の行動の芯を見せてくれます。たとえば、世間で“みんな持ってる”と言われるラインは実は五%で十分だとか、買い手の意志決定コストをあえて上げることで価値が跳ね上がるラグジュアリーブランドの論理とか、頭では知っていたつもりでも、説明されると急に現場の判断がクリアになっていきます。また、観光の例にしても、道路や施設を整える前に「その土地ならではの非日常性」という芯がなければ人は動かない、という指摘が妙に実感を伴って響きました。 仕事で企画を考えるとき、つい目の前の機能やスペックを整えることに走りがちですが、この本は「そもそも人は何に動かされるのか」という根っこを落ち着いて見直すきっかけになります。特に、サービスやコンテンツを作っているけれど“舞台より客席ばかり増やしてる気がする”と感じている人には静かに効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
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