
代官山オトナTSUTAYA計画
増田 宗昭
この本について
仕事でも日常でも、「結局、自分は誰に向けて何をつくっているんだろう?」と迷うことがよくあります。新しい案を出そうとして空回りしたり、逆に“顧客”を考えているつもりが、どこか表面だけの理解で止まってしまう感じ。僕自身もよく同じところで立ち止まります。 『代官山オトナTSUTAYA計画』は、その迷いに対して派手な答えをくれる本ではありません。でも、抜粋にもあるように「人はどんな場に集まり、そこで何を感じたいのか」という視点を、実際の街づくりや店舗づくりのプロセスを通して丁寧にたぐっていきます。特に、質の高い顧客とは所得ではなく“どれだけ近くにいて、どれだけ能動的に関わってくれるか”という考え方や、モノではなくライフスタイルを発見する場をどう設計するかという話は、自分の仕事にもそのまま置き換えやすいところでした。 個人的には、著者が「新規性より、顧客にとっての価値を見直すこと」を繰り返し語る部分に救われました。無理に奇抜さを追うのではなく、土地や人の文脈を見つめ直しながら企画を育てていく姿勢は、今の仕事で迷っているときほど効きます。 今いる場所で、誰に向けて何を届けたいのかを考え直したい人に刺さる本だと思います。焦らずに、自分の足場をいったん整えるための時間をもらえる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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