
逆説の日本史14 近世爛熟編/文治政治と忠臣蔵の謎 (小学館文庫)
井沢元彦
小学館 / 2011-12
この本について
歴史の話って、知っているつもりでも「なんとなく聞いた物語のまま」で止まっていることが多いですよね。特に江戸時代は、経済も政治も複雑なのに、学校で習ったイメージが強すぎて、どうしても単純化されたまま理解してしまう。僕自身もずっとそんな調子で、「忠臣蔵=仇討ち」とか「江戸=遅れた時代」といった思い込みを疑うことがありませんでした。 この本が面白いのは、まさにその“思い込み”を丁寧にひっくり返してくれるところです。たとえば、金一両と銀六十匁の交換比率の話や、銭緡が実は九十六枚だった理由のように、経済の細部から時代の構造が見えてくる瞬間が多い。さらに、江戸時代が実は経済面では世界最先端だったことや、儒教(特に朱子学)を採用したことが幕府にとっての大きな矛盾を生んだことなど、「言われてみれば確かに」と腑に落ちる視点が続きます。忠臣蔵についても、「仇討ち」ではなく「代行」という位置づけで見ると、あの事件がまったく違う意味を持ちはじめるのが面白いところです。 歴史が好きな人だけでなく、「正しいと思い込んでいた前提を一度ほぐしてみたい人」に刺さる本だと思います。知識が増えるというより、見方が増えるタイプの読書でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








