
越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか? (ディスカヴァー携書)
越前敏弥
この本について
英語を読んでいて、「なんとなく意味は取れるけど、細部があいまいなまま進んでしまう」みたいなモヤモヤってありませんか。自分では文法を押さえているつもりでも、look to を「見る」と読んでしまったり、or を反射的に「または」と訳して混乱したり。こういう細かいズレが積み重なると、長文になるほど理解がぼやけていくんですよね。 この本は、その“なんとなく読めてしまう罠”を一つずつ解きほぐしてくれます。たとえば、否定文の副詞ひとつで「部分否定」と「全体否定」が変わること。仮定法が倒置されると一気に読みづらくなること。あるいは、apparent を「明らか」と訳してしまう日本人ならではのクセ。読みながら「ああ、自分はこういうところで引っかかってたのか」と、原因が見える感覚があります。理屈を積み上げるというより、訳し方の思考プロセスを隣で見せてもらうような感じです。 特に刺さったのは、「訳せないのではなく、文のどこで判断すべきかを見失っているだけ」という視点でした。コロンやセミコロンの“切れ目の強さ”を意識するだけで文章の流れが急に読みやすくなる体験は、英語を読む仕事が多い人にはかなり効くはずです。 英文を読むたびに小さなつまずきを感じる人、そして“勘”ではなく“根拠”で英文を理解したい人に向いています。自分の読み方を丁寧に組み直したいときに、そばに置いておくと安心できる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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