
「自分」が伝わる声ヂカラ
大槻水澄(MISUMI)
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2011-07-15
この本について
人と話していて、「言いたいことはあるのに、声がうまく届いていない気がする」とモヤモヤすることがあります。内容は間違っていないのに、なぜか伝わらない。声量や滑舌の問題というより、自分の気持ちが乗っていない感じがして、余計に自信が揺れることもあります。 この本が面白いのは、声のテクニックを教える前に、「そもそも自分の心が動いているか」を問われるところでした。読者が保存していた抜粋からも、響いたポイントはそこなんだと思います。誰かの心を動かす前に、自分の感情がちゃんと動いている状態をつくること。その上で、微笑みながら話す、前歯の見える位置で声を出すなど、体の使い方ひとつで印象が変わるという、すぐ試せる工夫が続きます。会話の想定練習や、膝やお腹、上半身の使い方など、現場の不安を減らしていく方法が具体的に書かれていて、「あ、こうすれば少しマシになりそうだな」と思える内容が多いです。 特に、最後の「こんなんですけど、それが何か?」という姿勢に触れる部分は、自分をよく見せようとしてぎこちなくなる人には刺さると思います。声を整えるというより、自分を受け入れたうえで声を出す感覚に近いものがあって、実際の会話のときの怖さがちょっと薄れるはずです。 自分の話し方にどこか違和感を抱えている人、プレゼンや雑談で肩に力が入りがちな人に、静かに合う本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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