
ツカむ!話術 (角川oneテーマ21)
パトリック・ハーラン
KADOKAWA / 201404
この本について
人前で話すたびに、「もっと伝わる言い方があったはずなのに…」と後からモヤモヤすることがあります。内容は悪くないのに、なぜか相手の反応が薄い。自分でも理由がはっきり分からないまま、同じ失敗を繰り返してしまう。僕もずっとその悩みを抱えていました。 この本が面白いのは、話術を“才能”として扱わないところです。バラエティ番組を観察して真似するところからでも腕は上がるし、共感や共鳴といった相手との距離を縮める感覚も、ちゃんと仕組みとして説明されている。エトス・パトス・ロゴスの関係性なんて、一度知ると「ああ、だから伝わらなかったのか」と腑に落ちる場面が必ず出てきます。また、ディテールの入れ方や、相手の価値観(コモンプレイス)に合わせて言葉を選ぶ発想は、日常の会話でもすぐ使えるので、自分の話し方が具体的に変わる感じがありました。 国によって“喜ばれる会話”がまるで違うという話も印象的で、日本では控えめが礼儀でも、海外では質問したり自己主張したりする方が誠実さにつながる。こういう視点を知っているだけで、初対面の場のぎこちなさが少し軽くなります。 「話すのが苦手というより、何をどう改善すればいいのか分からない」という人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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