
三千円の使いかた (中公文庫)
原田ひ香
中央公論新社 / 2018-04
この本について
お金のことって、気にしてるつもりでも、月末になると「何に使ったんだっけ…」とぼんやりしてしまうことありませんか。人と比べて落ち込んだり、将来の数字だけ見て不安になったり、私も同じようにぐるぐるしてしまうことがあります。 『三千円の使いかた』は、そういうモヤモヤに対して「もっと頑張れ」と言う本ではなくて、生活の中で実際にどう向き合えばいいかを、四世代それぞれのリアルなお金の悩みを通して見せてくれます。たとえば、月末に買い置きを使い切るだけで気持ちが整うとか、根っこ付きの香味野菜を育てて節約と楽しさを両立させるとか、そういう“いまの生活の延長でできること”が丁寧に描かれています。また、他人と比べて苦しくなる瞬間に「他人は他人、自分は自分」と距離を置くことの難しさも、そのまま書かれていて、無理な励ましがありません。 読みながら、自分のお金の不安って結局「どう生きたいか」とつながっているんだなと静かに整理されていく感覚がありました。がつがつ貯めるとか、効率よく回すとか、それ以前に「自分の暮らしに納得したいだけなんだ」と気づける本です。 家計簿が続かない人や、将来の数字を見ると胸がざわつく人に、とても合うと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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