
すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)
二村ヒトシ
この本について
人と話すときに、頭の中だけが忙しくなって、気づけば「どう思われてるか」ばかり考えてしまう時期ってありますよね。考えるほど自分が嫌になって、さらに動けなくなるあの感じ。抜け出そうとして本を読んでも、マニュアルを暗記するみたいになって余計に苦しくなることもあります。 この本が面白いのは、「どう振る舞えばモテるか」よりも先に、自分の中のキャラやコンプレックスをどう扱うか、そこに丁寧に踏み込んでくるところです。たとえば、自分のバカな部分を少しだけ開示して場を和ませられた経験を思い出させてくれたり、「自分にはどんな好きがあるのか」を点呼するように確認していくと意外なくつろぎが生まれることを示してくれます。また、臆病さで堂々巡りしてしまう思考を、どうやって「動ける考え方」に戻すかも現実的に書かれています。 読みながら感じたのは、モテの話というより「自意識で息が詰まっている人が、ちゃんと自分に戻るための本」だということです。特別になろうとして空回りしている時期ほど刺さると思いますし、恋愛に限らず、人と関わる時に肩の力が入りすぎてしまう人にはかなり効きます。 自分の「居場所」がない気がして落ち着かない人、あるいは考えすぎて暗くなりがちな人には、けっこう救われる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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