
双調平家物語1 序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)
橋本治
中央公論新社 / 2009-04
この本について
日々のニュースや仕事の会議で、人の思惑が入り乱れる感じにちょっと疲れることがあって、「この混沌って前にもどこかで見たよな…」と思うことがありませんか。自分の立場も気分も揺れやすい中で、ものごとの背景や力関係をもう少し深く読めたらと思うけれど、歴史書を開くと固さに挫折する、という悩みはよくあります。 『双調平家物語』を読んだ人が保存している言葉を見ると、賊魁や権臣のような権力をめぐる語、奢侈や巧緻といった暮らしの質感に触れる語、さらには沙羅や幽居のように静謐な景色が立ち上がる語まで、とにかく「時代の空気を丸ごと掴む」部分に反応しているように見えます。橋本治の語りは、難しい言葉をただ並べるのではなく、その言葉を通して当時の人の癇性や煩瑣なやりとりまで立ち上がらせてくれるので、読み進めるほどに自分の周りの人間関係や判断の癖まで照らされる感じがあるんですよね。 たとえば、権力を握る側がどんな論理で動き、少数が多数をどう翻弄するのかという視点は、現代の組織での衆寡の構図を読み解く手がかりにもなるし、奢侈や高雅といった価値観の揺れを追うことで、「自分が今何に振り回されているのか」を少し客観的に見られるようになります。歴史の人物を遠い存在として眺めるのではなく、人としての弱さも含めて「こういう人、今もいるよな」と思えるのがこの本の効き方です。 言葉の質感から時代と人間をつかみたい人にしっくりきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









