
「弱さ」を「強さ」に変える心理学
加藤 諦三
PHP研究所 / 2013-05-17
この本について
生き方を考えるとき、いちばんつまずくのって「みんなと同じようにできない自分」に出会った瞬間だと思うんです。明るく振る舞えない、甘えるのが下手、好かれようとすると道を誤る…。頭では分かっていても、どこまでが自分の責任で、どこからが育ってきた環境の影響なのか、判断がつかなくなることがあると思います。 この本が効いてくるのは、まさにその“自分の位置が分からない”時です。たとえば、親の期待に応えようとして無理を積み重ねてきた人にとって、「自分は心理的ハンディを背負っている」という前提から出発していい、と言ってくれるだけで呼吸がしやすくなるはずです。また、人に好かれようと背伸びしてしまう癖に対しては、「カメが陸で競争する必要はない」という比喩がシンプルに効きます。さらに、相手を理想化して現実を見失う癖も、“外化”という仕組みを知ることで「なぜ同じ失敗を繰り返すのか」が腑に落ちます。 これは誰かを変えようとする本ではなく、自分の原点や弱さを静かに見に行くための本です。自分がどんな道を通ってきたのか、そのうえで何を期待し、何を恐れているのかを整理したい人に向いています。特に「頑張ってきたはずなのに、なぜかいつも自信が育たない」と感じている人には刺さるはずです。
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