二十一世紀への対話(上)

二十一世紀への対話(上)

アーノルド・トインビー;池田 大作

累計読者数5
平均ハイライト数 53.4件/人
star総合評価 79/100
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この本について

日々情報が流れ込みすぎて、じっくり考える余裕がなくなっている感じ、けっこうあると思います。仕事でも生活でも、判断が浅くなっている気がして、でもどうやって深めればいいのか分からない。そんなときに『二十一世紀への対話(上)』を読むと、いきなり解決はしないけれど、思考の軸みたいなものが静かに立ち上がってきます。 この本が効くのは、まず「欲望に引っぱられた行動」を一度立ち止まって見直す視点をくれるところです。崇高とか宗教とかいう言葉に身構える人もいるかもしれませんが、読んでみると、むしろ人間の内側にある“静かな判断力”を取り戻す話に近い。また、科学や技術に携わる人間こそ、何を目的にその力を使うのか意識しないと簡単に道を外す――という指摘は、現代の職業倫理の問題にもそのまま重なります。さらに、組織と個人の関係についての対話は、仕事で「この判断は誰のため?」と迷ったときの支えになります。 刺さるのは、思考を深めたいのに日常の忙しさに流されがちな人です。気合を入れて読む本ではなく、自分の内側の静かなところに一度戻りたいときに、ゆっくり効いてくる一冊でした。

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