
あのとき始まったことのすべて (角川文庫)
中村 航
KADOKAWA / 2012-06
この本について
仕事でも生活でも、「これってもう始まってるのかな…まだ準備中なのかな…」みたいな曖昧さに振り回されることがけっこうありますよね。自分では動いているつもりでも、実感がないまま日々だけが過ぎていく感じ。僕自身もよくそこで足が止まります。 この本の抜粋が刺さった人は、おそらく「始まりって実はそんなにドラマチックじゃない」という視点に少し救われたんじゃないでしょうか。あとになって気づく種類の始まりもあるし、逆に「始まった」と思ってもまだ何も動いていないこともある。その曖昧さを否定せずに受け止めてくれるところが、この物語の静かな効き方だと思っています。 読んでいて感じたのは、今が特別じゃなくても、今を生きていることそのものが次の変化の入口になり得るということ。考えすぎて固まってしまう瞬間に、「少しだけ勘を信じてもいいかもしれない」「陽気さを添えるくらいなら自分にもできるかもしれない」と、ほんの数ミリ気持ちが前に向くんです。とはいえ勢い任せではなく、ちゃんと自分なりの作戦も持っていい。そのバランスの提案が現実的でちょうどいい。 何かを始めたいのに、自分がどこに立っているのかよく分からない人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
読書の順序
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