
ニュー・アース
エックハルト トール and 吉田 利子
この本について
最近、何かと言われた言葉に反応しすぎたり、気づけば頭の中で会話が続いていて疲れてしまうことってありませんか。相手がどうこうというより、自分の思考が暴走しているだけかもしれない…と薄々気づきながらも、どう扱えばいいのか分からないまま日を過ごしてしまう。僕もまさにそのタイプでした。 『ニュー・アース』が効いたのは、「エゴに気づくこと」そのものがスタートだと教えてくれたところです。何かを変えようと力んだり、悟りを目指そうと頑張る必要はなくて、ただ自分の中で勝手に喋っている声に気づく。その瞬間、少しだけ静けさが生まれて、相手の言動ではなく、自分の意識の状態を見られるようになる。この“気づきの隙間”が、日常の反応パターンをほんの少しだけ緩めてくれました。 もうひとつ大きかったのは、「自分だと思っているものの多くは移ろう思考にすぎない」という視点です。正しさにしがみついてしまう時ほどエゴが膨らむ、という指摘はぐさっときました。外形的な姿や思考と自分を同一化してしまう癖に気づくと、人との衝突が減り、余計な戦いをしなくなる感覚があります。 派手なメソッドはありませんが、日常の意識の扱い方が静かに変わる本です。頭の中の声に振り回されてしんどい人に、とくに刺さると思います。
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