
ウェブ進化論――本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田望夫
この本について
気づけば、情報の波に飲まれないように必死でキャッチアップしているのに、「自分は何も生み出せていない気がする」と落ち込むことがあります。アウトプットしたい気持ちはあるのに、何を書けばいいのか分からないし、そもそも自分の知識や経験なんて外に出すほどのものなのか…と迷ってしまう。自分もずっとそのぐるぐるをくり返してきました。 『ウェブ進化論』は、そんな停滞感にじわっと風を入れてくれる本でした。特に刺さったのは、インターネットが「不特定多数とのつながりコストをほぼゼロにした」という指摘です。自分が大した価値だと思っていなかった断片でも、外に放つことで思わぬ連鎖を生むかもしれない。そして著者自身が、ブログでの試行錯誤を通じて「溜め込むよりも無料で出すほうが得られるものが大きい」と語っているあたりは、理屈ではなく実感として迫ってきます。また、情報共有を前提にした組織や個人のあり方が描かれていて、「閉じるか、開くか」で迷ったときの判断軸にもなるのがありがたいところでした。 専門家のように完璧でなくていい、むしろ「玉石混交で投げ続ける側」に回ることで初めて見える景色がある。そんな視点をそっと差し出してくれます。自分の言葉で学びをまとめたいけれど、一歩目が出ない人に特に刺さると思います。
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