
禅的生活 (ちくま新書)
玄侑宗久
筑摩書房 / 2003-12
この本について
最近、自分の感情に振り回されて、仕事も日常も「なんとなく落ち着かないまま進んでいく」ことが多いなと思うんです。頭では割り切れても、体がついてこない感じとか、心のクセみたいなものが勝手に動き出す感じとか。そんなときにこの本を読んで、少し見え方が変わりました。 特に刺さったのは、禅が「心はどうにもならないけれど、意識は使える」と言い切るところです。過去の記憶に引っぱられて嫁姑問題までややこしくなる、という盤珪禅師の例えは極端に見えて、実は自分のことでもあるなと思いました。また、「佳い嵐の日」と言い切る姿勢も、ただ前向きに頑張れという話ではなく、過去や未来で上塗りしない「今だけを見る練習」に近いんですね。嫌だと思う残業でさえ、未来のご褒美と交換するのではなく、今の一瞬として味わいきる。理屈では分かっていても、意識をどう使うかで現実の手触りが変わるのを感じました。 日常の中で静かに自分を取り戻したい人に向いている本だと思います。坐禅の話だけでなく、身体の反応や脳の仕組みまで含めて「どうすれば揺れが小さくなるか」を地に足のついた言葉で説明してくれるので、精神論が苦手な人にも読みやすいです。僕自身、迷いが消えたわけではないけれど、今日の雨を「ただの雨」として受け取れる瞬間が増えました。そんな変化を求めている人にはきっと効きます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
読書の順序
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