
模倣の経営学
井上 達彦
日経BP / 2012-03-12
この本について
仕事で「自分のオリジナリティが足りない」とか、「結局どこを真似すればいいのかわからないまま時間だけ過ぎる」といったモヤモヤ、僕もずっと抱えていました。特に、新しいことをしたいのに結局は先行事例を薄くなぞるだけになってしまう感じ。正直しんどいですよね。 『模倣の経営学』を読んで少し景色が変わったのは、模倣そのものを“戦略として扱う”という視点をもらえたからです。たとえば、遠い世界から仕組みそのものを持ち込む発想は、自分の固定観念を一度外すきっかけになりますし、逆に身近な競合を反面教師として「何を引き算すれば顧客が喜ぶのか」を考えると、無理に差別化を狙うより現実的な改善につながります。また、理想の事業デザインを一度思い切って描くことで、今の仕事のどこに矛盾やボトルネックが潜んでいるのかが意外とくっきり見えてきました。 結局、模倣は「逃げ」ではなく、自分の思考を深くするための入り口なんだと思います。完全なゼロからひねり出すより、まずは誰を参照するかを丁寧に選ぶことのほうがよほど難しくて、でも手応えがある。そんな感覚を求めている人には刺さる本です。 特に、「新しいことをやりたいのに、どこから手をつければいいかわからない人」にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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