
私の仕事術 (講談社+α文庫)
松本大
講談社 / 2006-08-20
この本について
仕事をしていると、「頼まれたら断れない」「全部やろうとしてパンクする」「でも手を抜くと、自分の信用が落ちる気がする」みたいな、言葉にしづらい葛藤がじわっと溜まっていきます。私自身、このあたりの線引きがずっと曖昧で、気づけば自分で自分を追い込んでしまうタイプでした。 『私の仕事術』は、そんな“うまくやりたいけど、全部は抱えきれない”という現実の中で、生き残るための視点が淡々と置かれています。印象的なのは、義理人情や努力を否定しないまま、それでも「自分の限界をわきまえる」ことを信用の土台として扱っているところ。無理に広げた風呂敷が信用を削る、という指摘は、経験のある人ほど刺さるはずです。また、「まず動くことで情報が入る」「判断のスピードを短くする」という考え方は、忙しさに流されがちな人ほど、日々の行動の置き場所が変わると思います。 最終的には、やりたいことを仕事に寄せていく姿勢や、到達点のない“方向”で目標を持つ感覚が、少し肩の力を抜かせてくれる。すぐに劇的な変化が起きる本ではありませんが、実務に沈んでいる時に読むと、静かに効いてきます。 自分の「やれる範囲」と「やりたい方向」の折り合いに悩む人に、特にしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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