
こうやって、考える。
外山 滋比古
この本について
仕事に追われていると、気づけば「考える前に動く」ばかりになってしまうことがあります。たくさん読んでいるのに、頭がスカスカのままだったり、情報を集めているだけで自分の言葉になっていかなかったり。僕も同じで、日常に流されている感覚にずっとモヤモヤしていました。 外山滋比古『こうやって、考える。』は、その停滞をいったんほぐしてくれる本でした。派手な技法が載っているわけではなく、むしろ「生活からしか思考は育たない」という地味だけど効き目のある姿勢が繰り返し語られます。例えば、朝の時間の扱い方で思考の質がまるで変わること。考える前に“忘却”の余白をつくることで、ものごとがするすると整理されること。そして、自分の生活の中に潜んでいる小さな未知を拾う姿勢こそが、知的さの根っこになるという指摘。どれも大きな変化ではないのに、生活の手触りが少しずつ変わっていきます。 読み終わると「もっと勉強しよう」ではなく、「まずは自分の一日を編集し直そう」という方向に気持ちが向きます。何冊読んだかより、どんなふうに読み、どう自分の思考につなげるか。その当たり前が、ちゃんと腑に落ちる。そういう意味で、この本は“考える練習をもう一度やり直したい人”に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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