
鬼速PDCA
冨田和成
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2016-10-24
この本について
最近、やることは多いのに「どこから手をつければいいのか」だけがぼんやりして、結局その日を振り返れないまま寝てしまう……という相談をよくもらいます。頑張っているつもりなのに前に進んでいる実感が薄いと、気持ちもだんだん重くなるんですよね。僕自身も同じで、特に忙しい時期ほど短期のタスクに引っ張られて、長期の目的が見えにくくなります。 『鬼速PDCA』は、そのモヤモヤを力技で解決する本ではなくて、「行動をどう整えていくか」の基準を与えてくれるタイプの本でした。読者が抜粋している部分を見ると、毎晩の小さな振り返りや、KPIと行動を分けて考える姿勢、優先順位を「インパクト・時間・気軽さ」で判断する視点など、いま悩んでいる人ほど使いどころがイメージしやすいポイントに刺さっている感じがあります。とくに、結果より行動をコントロールするという考え方は、焦りを抱えている時ほど効きます。 もうひとついいなと思うのは、PDCAを“立派に回す”ことを求めていないところです。仮説が間違っていたら調整すればいいし、深掘りも5段階で止めるなど、限界を決めてくれる。だからこそ続けやすい。毎日点数をつけるだけのルーチンチェックシートなど、小さな仕組みで前進を積み上げる設計が実践的でした。 「やることが多すぎて、どれが本当に大事なのかわからないまま過ぎていく人」にとっては、とくに刺さると思います。行動の基準がひとつ定まるだけで、次の一歩がかなり軽くなるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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