
知的生産の技術 (岩波新書)
梅棹 忠夫
マイナビ / 2014-09-25
この本について
日々の仕事で、机に向かっているのに頭だけがざわつく感じ、ありませんか。やることは片づいているのに、肝心の「考える時間」がどこかに吸われていく。僕もずっとそれに悩んでいて、ノート術や整理法を渡り歩いては、結局また同じ場所に戻ってくることが多かったです。 『知的生産の技術』が面白いのは、「どう整理するか」より先に、「どうすれば気持ちの乱れを減らし、考える時間をちゃんと残せるか」という視点から書かれているところでした。カードを分類しなくていい、むしろ未整理のまま増えてもいいという発想は、僕にとってかなり救いでしたし、資料・事務作業・考える場所を分けるという空間の話も、思考が散らかる理由を腑に落とさせてくれました。さらに、線を引いた箇所を読み返し、なぜそこに印をつけたのかを問い直すという読み方は、知識を「溜める」のではなく「使う」流れをつくりやすいと感じました。 道具よりも、日々の情緒の流れをどう整えるかに関心がある人には、特に刺さると思います。僕自身、これを読んだから劇的に変わったわけではないですが、「あ、考える時間ってこう守るのか」と静かに方向が変わったのはたしかです。
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