
140字でつぶやく哲学 (中経の文庫)
一条 真也
KADOKAWA / 2010-11
この本について
哲学の本って、難しそうでつい後回しにしてしまうんですが、日常の中で「なんでこんなに振り回されるんだろう」とか「自分の考えってどこまで自分のものなんだろう」とか、ふと立ち止まる瞬間ってありますよね。忙しく生きていると、その問いをまともに扱う余裕がなくて、モヤモヤだけが残る感じがあります。 『140字でつぶやく哲学』は、そのモヤモヤを大げさに救ってくれるわけではないけれど、ひとつの視点をそっと置いてくれる本でした。例えば、レヴィ=ストロースの「他文化を幼稚と決めつけるのはおかしい」という話や、フーコーが語った「目に見えない権力」の仕組みは、職場や学校で感じる息苦しさの説明としてすっと腑に落ちます。ニーチェの「価値は自分で作るしかない」という考え方も、誰かの正解に合わせようとして疲れた日に効きます。ヤスパースの「限界状況」の話は、どうにも動けない時期の過ごし方を見直すきっかけになりました。 読み終えるころには、世界が劇的に変わるというより、「自分の感じ方や反応にも背景があるんだな」と一歩引いて見られるようになります。知識というより、余白が増える感覚に近いです。 自分の思考の癖や、社会との距離感に少しでも違和感がある人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
読書の順序
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