
超訳 哲学者図鑑
富増章成
かんき出版 / 2016-09-12
この本について
なんとなく毎日が「〜のために」で埋まってしまって、気づけば目的を見失っていることってありませんか。移動中も仕事中も、全部が次のタスクの前段階みたいで、どこにも自分の時間がない感じ。僕もよくそのループにハマります。 『超訳 哲学者図鑑』を読んで感じたのは、この“モヤモヤした停滞”に対して、哲学者たちがそれぞれ違う角度から小さな光を投げてくれる本だということです。たとえば、アリストテレスが言う「その場で目的を完結させる」という視点は、移動時間みたいな“ただの待ち時間”に区切りを与えてくれますし、スピノザの「過去は必ずそうなると決まっていた」という考え方は、いつまでも“あのとき…”に足を取られる感覚から解放してくれます。あるいは、ベーコンのイドラの話は、日常の判断にどんな偏りが入り込んでいるのかをそっと教えてくれて、行動の癖を見直すきっかけになります。 どれも劇的に人生を変えるような派手な話ではないのですが、自分の視点を少しだけ動かすと日常の見え方が変わる、そんな実感が積み重なっていきます。哲学と聞くと構えてしまう人でも、具体例のおかげで「あ、こういうことか」と腑に落ちやすいはずです。 「考え方のクセを直したいけど、説教っぽい本は苦手」という人には特に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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