
トヨタの育て方 (中経出版)
(株)OJTソリューションズ
KADOKAWA / 2013-09
この本について
部下に「もっと考えて動いてほしい」と思いつつ、こちらも明確な答えを持てていないまま日々が流れていくことってありますよね。自分で考えさせたい気持ちと、放置になってしまう不安のあいだで揺れる。現場の問題も、何が本質なのか言葉にしきれないまま積み上がっていく。僕もずっとその繰り返しでした。 この本が効いたのは、「新しい知識を詰め込む」というより、目の前の仕事をどう見直すかの“視点の整理”に近かったからです。トヨタでは、問題解決のステップは特別なスキルではなく、みんなが日常的に頭の中で回しているものとして扱われます。その前提に触れるだけで、無理に優秀なリーダー像を演じなくてもいいのかもしれない、と少し肩の力が抜けました。それに、部下に考えさせるだけでなく、上司自身も答えを持っておくという姿勢も、現場のリアリティに合っています。 さらに刺さったのは、「標準を守れないのは人ではなく標準の問題かもしれない」という考え方です。つい人の行動に原因を求めがちですが、置き場所が悪いからコップが割れる、という例えが妙に腑に落ちました。仕組みを疑うことで、叱らなくても変えられることがあるんだと実感します。 「自分の関わり方を見直したいけれど、根性論には頼りたくない人」に向いている一冊だと思います。仕事のプロセスを一緒に言語化していく感覚が欲しいときに、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
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