
トヨタのカタ
マイク・ローザー and 稲垣 公夫
日経BP / 2016-01-22
この本について
仕事でトラブルが起きた時、「気づいた頃にはもう手遅れで、原因もよくわからないまま後処理して終わり…」みたいなこと、けっこうありませんか。自律性を大事にしようとしてチームに任せても、逆にアイデアだけ増えてまとまらないとか、改善どころか混乱が増えるだけの時もありますよね。自分もそこにずっとモヤモヤしていました。 『トヨタのカタ』は、その行き詰まりに対して派手な答えをくれる本ではありません。でも、「なぜ改善が続かないのか」「なぜ現場で問題が見えなくなるのか」を、すごく地道な視点からひっくり返してくれます。特に、問題が大きくなってからデータで追いかけてももう遅いこと、改善は“正解を知ること”じゃなく“見通しがきかない区間をどう進むかのやり方”を体で覚えること、そしてメンターが解決策を与えず、弟子が自分で考えるしかない構造が意図的に組まれていること。このあたりが読んでいて刺さりました。 読むと、改善って特別な才能というより、「いまどこにいるのかを丁寧に見る」「どこに行きたいかを絞る」「その間を一歩ずつ進む」この繰り返しなんだな、と肩の力が抜けます。仕組みやツールを“正しく”導入しようとするほど空回りしていた人ほど、視界がひらけるはずです。 現場の混沌にずっと翻弄されてきた人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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