
メノン~徳(アレテー)について~ (光文社古典新訳文庫)
プラトン and 渡辺 邦夫
光文社 / 2012-02
この本について
仕事でも学びでも、ちょっと難しいテーマに向き合おうとしたとき、急に手が止まる瞬間がありませんか。自分には最初から分かるはずがない、とか、どうせ本質には届かないんじゃないか、とか。あの探究の前で足がすくむ感じに、ソクラテスとメノンのやり取りは妙に寄り添ってきます。 『メノン』が面白いのは、「知らないことに向き合うとき、人はどんな心理になるのか」「そこで何が“続ける力”を支えるのか」を、対話そのものの動きとして描いているところです。ソクラテスが若い人のフラストレーションをどう扱うか、なぜ“答えを与えずに批判する”だけでは終わらせないのか、そういう細部がすごく実用的なんですよね。問い方を変えるだけで関係が変わり、考える意欲が戻ってくる感覚は、日常の会議や後輩との話にもそのまま持ち込めます。 もうひとつ刺さるのは、「正しい考え」と「知識」の距離の話です。一度は思いつけるのに、すぐ逃げてしまう考え。原因にさかのぼって“縛りつける”ことで安定するという感覚は、仕事で理解が曖昧なまま進めてしまって後から崩れるときの、あのもどかしさそのものに見えます。 難しそうに見えますが、読んでいると「探究が止まる瞬間の扱い方」を学ぶ本だなと思います。自分の伸び悩みを、ただの性格や根性の問題として片づけたくない人には、とても相性がいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





