
絶対話力
土岐 大介
東洋経済新報社 / 2013-12-13
この本について
仕事でもプライベートでも、人と話していると「自分の意図がうまく伝わらないな」とか、「距離を縮めたいのに、踏み込みすぎてもいけないし…」みたいな微妙な迷いってありますよね。自分もそこをずっと行ったり来たりしていて、会話って技術なのか経験なのか、判断がつかなくなることがあります。 『絶対話力』が面白いのは、そういう曖昧な悩みに対して、いきなりテクニックを足すのではなく、“どこに気を配れば会話がほどけるのか”を具体的なエピソードで示してくれるところでした。たとえば、相手が異動しても関係が続くような「長く付き合える距離感」をどう作るかとか、難しい話をただ簡単にするのではなく「やさしく、深く、面白く」伝えていく姿勢とか、実際の現場で使える視点が多いです。また、相手の心を開くのに共有や共感が効くという話も、単なる精神論ではなく、何を共有すべきか、どうすれば相手のペースを尊重できるかが丁寧に語られていました。コーチが選手の良い部分を拾いながら少しだけヒントを渡す、あの距離感が仕事の対話にもそのまま応用できるのが印象的でした。 結局のところ、「どう伝えるか」より「どう向き合うか」を整えたい人に刺さる本だと思います。自分の話し方に即効性のある答えを求めているというより、長く続く関係をつくる会話のコツを知りたい人には、じわっと効く一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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