
自分なくしの旅
みうらじゅん
幻冬舎 / 201310
この本について
仕事でも生活でも、「自分って何者なんだろう」と考え出すと、だいたい行き詰まっている時なんですよね。誰かの期待に寄りかかったまま来てしまった気もするし、かといって急に自力で立てと言われても妙に不安になる。そんな時に、みうらじゅんさんの『自分なくしの旅』を読むと、肩の力が一段ゆるむ感覚がありました。 この本が刺さるのは、「親に甘えてきた」という言葉の奥に、恥ずかしさと安心が同居しているような感覚をそのまま正直に書いてくれているところです。自分を探すより前に、そもそも“探して見つかるような実体としての自分はないかもしれない”という視点が出てきます。そこで少し戸惑うんですが、そのあとに「じゃあ何が残るのか」と考え始められるのがいいところで、みうらさん自身が絵を描き続ける中で“自分が溶ける”ような感覚に触れていく過程が、こちらの思い込みも一緒にほどいてくれます。 親の愛情にどっぷり浸かってきた自覚がある人ほど、この本の痛さと優しさがちょうどいいと思います。自分探しの迷路に入りがちな人に向けて書かれていますが、「自分をなくす」ことでようやく見えるものって、たしかにあるんですよね。自分の輪郭が曖昧になっている今だからこそ、静かに読める一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





