
図解 反論する技術 反論されない技術
木山泰嗣
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2013-12-27
この本について
会議で変な間が生まれたり、相手のペースに巻き込まれて「気づいたら全部うんと言っていた…」みたいなこと、ありますよね。自分の考えがないわけじゃないのに、場の流れのなかでうまく扱えないまま終わってしまう。僕もよくあります。 この本がおもしろいのは、強く言い負かすためのテクニックではなく、「どうやったら余計な摩擦を増やさず、自分にとって大事なポイントだけ守れるか」という現実的な視点に徹しているところです。たとえば、相手の意見にいったん“総論賛成”で乗りつつ、細部で違和感がある部分だけを丁寧に質問していく。すると、自然と話題の中心が「相手の弱点」に移っていく。こちらが強く主張しなくても、相手自身に整理してもらう形で流れをつくれるのが実践的でした。 もうひとつ助かったのは、「全部に答えなくていい」という考え方です。資料が手元にない、確認が必要、という理由で回答を留保する。これだけで議論のコントロール感が戻ってくるし、無駄な攻防にも巻き込まれにくくなります。感情的になっている相手には、あえて踏み込まず、事実だけを扱う時間をつくる…という距離の取り方も、実際の現場で効きました。 自分の意見を押し通すより、「どうやって場を壊さず、自分の立ち位置を守るか」を知りたい人にはかなり刺さると思います。僕と同じように、議論そのものよりも“関係を保ちながら話す難しさ”に悩んでいる人には、ちょうどいい本です。
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